西新の三世帯住宅 / Apartment house in Nishinjin
- Works
所在地 福岡県福岡市
主要用途 共同住宅
構造 鉄筋コンクリート造+木造
階数 二階建て
建築面積 279.45㎡
延床面積 435.90㎡
設計期間 2012.12~2013.11
工事期間 2013.12~2014.5
共同設計 GAT
構造設計 甲斐構造設計事務所
写真 八代写真事務所
親世帯と二家族の子世帯のための三世帯住宅である。
敷地は海から程近く、時折心地良い風が吹く場所だが、道路幅の狭い丁字路の突き当たりに位置し周辺は戸建て住宅と高層マンションがランダムに建ち並ぶ住宅地のため車の交通量も多く、やや窮屈な印象を受けた。
そこで建物を道路から引きをとるように配置し街並みにゆとりを生むとともに、各住戸を分棟とすることで周囲への圧迫感を軽減させつつ各住戸の隙間を風が通り抜けるような配置とした。建物のデザインは山形の塊をえぐるような形にすることで、分棟でありながら一体感を持たせている。
各住戸を木造二階建とし、二階床レベルにそれらを繋ぐ鉄筋コンクリートの屋根を架けた。軒下部分は駐車場や各住戸へのアプローチとなり、中央には緩衝帯として吹抜けの中庭を配している。住戸の平面計画は共通事項として二階リビングを採用し、コンクリート屋根の上部に敷いたデッキを子供たちが元気に走り回る姿がそれぞれのリビングから見えるように配慮した。
周辺の街並みやそれぞれの家族の生活の背景として、建物が環境に溶け込んでゆくことを望んでいる。